「カフェだと混んでいる」「家だと集中できない」
在宅勤務が続くなかで、そんな壁にぶつかったことはありませんか?
私もそのひとりでした。自宅だと生活音やスマホが気になって、気づけば2時間が溶けている。そこで試してみたのが車内での作業です。
最初は「車でコード書けるの?」と半信半疑でしたが、実際にやってみると驚くほど集中できました。この記事では、その実体験をもとに「これだけあれば成立する」最小構成を紹介します。
結論:最小構成はこれだけ
難しく考える必要はありません。必要なのはたったこれだけです。
- ノートPC
- スマートフォン(テザリング)
- 電源(車のシガーソケット or USB)
- 簡易デスク環境(任意)
以下では、それぞれについて実際の使用感を交えながら解説します。
① ノートPC(必須)
当然ですが、まずはノートPCが必要です。
ここで重要なのはバッテリーの持ちと重量です。車内では姿勢が制限されるので、重いPCは疲れます。また、電源が不安定な場面でもバッテリーが長持ちするものを選ぶと安心です。
私のPCはMacBook Air M2の13.6インチで、購入してから4年ほどになります。バッテリーは最低8時間以上は持つので、車内作業との相性もかなり良いです。
おすすめの条件
- バッテリー8時間以上
- 重量1.5kg以下
- USB-C PD充電対応
② 通信環境(スマホのテザリングでOK)
最初から専用のモバイルルーターを買う必要はありません。
スマホのテザリングで十分できること
- Gitのpush / pull
- AWS・GCPのコンソール操作
- VS Code + SSH でのリモート開発
- 記事執筆・Notion管理
私は20GB/月のプランですが、基本的に家におり、たまの外出のみの利用なのでかなり余裕があります。週に2回、1時間程度の会議と、毎日30分程度のオンラインの打ち合わせがありますが、十分余裕があります。
注意点として通信速度的には4G回線になるとオンラインの打ち合わせで音声が少しもたついたり、映像が途切れたりすることがあります。また、スマホのバッテリーが熱くなったりしていると落ちやすい気がします。
③ 電源(これが最重要)
車内作業で一番つまずきやすいのが電源です。
最小構成:シガーソケット + USB充電
シガーソケットに差すUSBアダプターでノートPCを充電するのが最も手軽です。ただし、出力が低い製品だと充電が追いつかず残量が減り続けることがあります。
選ぶときのポイント
- USB-C PD出力が65W以上のものを選ぶ
- Macの場合、純正アダプターと同じW数が目安
私はBESTEK 150W 車載用インバーターという製品を使っており、シガーソケットからACコンセントとUSB2ポートが使えるものを使っています。純正ACアダプターでも充電できますし、忘れてもUSBケーブルは車に常備しているので安心です。また、シガーソケットからケーブルが伸びているので、後部座席でも安心して使えます。
もう一歩上:ポータブル電源
シガーソケットでは不安という方には、ポータブル電源が安定感の面で大きく上回ります。エンジンを切っても使えるのも大きなメリットです。選び方やW・Whの見積もりは 車内作業のポータブル電源の選び方【W・Whの見積もりと注意点】 に譲ります。
④ 簡易デスク環境(あると段違いに快適)
「なくても作業はできる」のですが、膝の上にPCを置いて長時間作業すると正直しんどいです。
| アイテム | 特徴 |
|---|---|
| ハンドルテーブル | ハンドルに引っかけるタイプ。固定が安定している |
| 膝上テーブル | 助手席や後部座席でも使える汎用性の高さが魅力 |
| シートバックテーブル | 後部座席向き。スペースが広く取れる |
私はハンドルテーブルを検討していたのですが、レビューでハマらない、すぐ取れるなどが散見したので、100均でお盆を買って使っていますが微妙です。現在も利用しているので、今後の記事で実際に色々使って比較をしていきたいと思います。
この構成でできること・難しいこと
✅ 問題なくできること
- PHP / JS などのコーディング全般
- Git操作・PRレビュー
- AWS・GCPのコンソール操作
- Dockerの軽い操作
- 記事執筆・ドキュメント整理
- Notion・Slack・メール処理
❌ 正直きついこと
docker buildなど重いビルド作業- 動画編集・書き出し
- 複数モニター前提の作業
- 長時間の動画会議
副業・個人開発中心であれば、困る場面はほとんどないと思います。
実際にやってみてわかったメリット
① 集中力が上がる
車内という「閉じた空間」は、余計な刺激が少なく、自然と作業に向かいやすい環境です。
自宅だと自分の部屋がないため、妻や子供の様子が気になったり、食洗機や洗濯機などの音が気になったり、ちょっと一息つくときに趣味のものなどに気を取られていました。
ですが、車内での作業により完全個室で気になるものもないので、作業が捗るようになりました。
② コストがほぼゼロ
カフェで作業すると、1回あたり500〜1,000円のコストがかかります。週3回なら月6,000〜12,000円。車内なら駐車場代(無料スポット選び)以外はほぼ無料です。
③ 気分転換になる
場所を変えるだけで、気持ちの切り替えにもなります。
駐車場が広いコンビニだと、ドリンクやおやつの補充、コピーの利用などができます。迷惑にならないよう隅の日陰スポットを選ぶのがポイントです。
公園など緑の多い場所や、立体駐車場や店舗の屋上駐車場は、外の景色を見て気分転換になります。近所の大きな公園の木陰のある駐車場や、大型店舗(コストコ)の屋上駐車場が最近の私のお気に入りです。
また、いずれもトイレが近くにあるので、気分によって場所を選べるのも良いです。
デメリットと対策
① 夏・冬の気温問題
これが最大の課題です。夏の車内は一気に40℃超えになります。
対策としては、エンジンをかけてエアコンを使う、または早朝・夜間に作業時間をずらすのが現実的です。
4月頃から晴れた日は暑くなりがちなので、窓を開けたり何らかの対策が必要になってきます。
② 長時間は正直疲れる
シートの座り心地には限界があります。1〜2時間を目安に切り上げるか、ランバーサポートクッションを使うのがおすすめです。30分〜1時間程度くらいで一旦外に出て気分転換をするのも良いです。
③ 電源への不安
シガーソケット充電だと「本当に充電できてる?」という不安が残ります。これはポータブル電源で完全に解消できます。
まとめ
車内開発は、最初から環境を整えなくても今日から始められます。
必要なのはこの3つだけです。
- ノートPC(今持っているもので可)
- スマホ(テザリング)
- 電源(シガーソケット)
まずは「試してみる」感覚で、近所のコンビニ駐車場でPCを開いてみてください。思ったより普通に作業できることに気づくはずです。
次の記事では、車内Wi-Fi環境の整え方を紹介します。

